いきなりwows statsから引っ張って来た戦闘数の表。これを見てわかる通り最近実装されたコリングウッドを除けば最も戦闘数が少ないことがわかる。入手方法がバンドルなため敬遠したプレイヤーも多い(はず)なのでこれは除くとしても、なんとアーリーアクセス中のルークにすら戦闘数が負けているのが、これから紹介するイギリス「連邦」ティア7艦艇のユーコンである。
戦場で見かけたことがある人はほぼいないはずなのでまずは艦艇の性能からみていくことにする。
船体はイギリス戦艦ツリーのKGVと全く同じもので、装甲圧に関してはKGVのものと同様なので艦首・艦尾ともに26mm、つまり406mm以上の口径の主砲には強制貫通されます。
とはいってもすべてが同じというわけではないのが面白いところ。
転舵所要時間は10秒を切る9.7秒で旋回半径は790m。対空もほんのわずかに異なっているらしい。
大きな違いとしては、いわゆる超回復を持っている、ということです。このティア帯としては販売停止になったネルソンとユーコンしかもっていないものであり、ユーコンの生存性を支える一番大きなものと言っても過言ではないかも。
次に主砲を見ていきます。
簡単に言えばσが0.1上がり1.9となったかわりに装填時間が31.5秒になったモナーク砲です。きちんと早発信管なので過貫通は起こりにくい(らしい)。ただHE弾に関してはイギリス仕様ではなく、通常の貫通力しかなく、ダメージは5300、発火率は34%と優秀な部類ではない。そのためユーコンが主に扱う弾種はAPです。HEメインに使ってるユーコンにはがっかりします。
さて、ここまで超回復がある「戦艦」のような感じで書き進めてきたけれど、ここでこの船の艦種がわからなくなるような情報が飛び出します。
このユーコンの射程は、なんと15.6kmなのです。
25.6kmの間違いではなくて、巡洋艦にさえ劣る射程しか持ち合わせていないのです…。
一応観測機を使えば19km付近まで砲撃は可能ではあるとはいえ、やはり短い。この明らかな弱みを補うのは超回復ではなく、巡洋艦並みの隠蔽。
11.5km。
なんと、ヨルク、ショールス、ザラ、アルジュリーよりも隠蔽がいい(射程は負けているが)。つまるところ駆逐や航空機に隠蔽を割られていない場合、巡洋艦に対して先手を取り、隠蔽からの一撃で破壊的一撃を取る――そんな夢のようなことができる(かもしれない)。
最高速力は素で28knで、ここから旗と活発を使うことで32kn付近まで速力を上げることができるのでそこまで気になることはない。気になるならコロラドに乗ってみてください。
雑に艦艇性能の説明が終わったのでいよいよ実戦でどう動くかについての説明を…。
基本的に戦術は二つ。
・隠蔽からの一撃→離脱
・射線を切り、タイマンに持ちこむ
この二つ。上のは日巡に近い戦術。下のは同格・格下以外には使ってはいけないものとなっています。格上には艦首から強制貫通されるが、こちらからは貫通できないためダメージレースに負けやすいため。(天城に艦首からVP抜かれまくって泣いた)
まずは上から細かく見ていきます。
一撃離脱ができる条件は当たり前だけど目標の敵艦が見えていること、そして自艦が見られていないこと。逆に言えば駆逐がいたり航空機が近い場合だと腹を晒す動きをするためかなりリスキーな行動をすることになるので、スポット次第ではやると沈む。
ユーコンで空母がいる戦場がきついという理由の一つに航空発見を受けるとやれることがかなり制限されるという高隠蔽艦艇特有の弱点がある。
で、こういう動きができないときにどうするか、というお話をね。
一応二つほど。
モデル1~駆逐が視界を取らない場合(空母なし)~
視界を取らない駆逐が悪い、とは言わない。マップによっては視界が取りにくかったり、MMによってはあえてBキャプを狙う駆逐もいたりするだろから仕方がないと諦めるとして、何をするか。空母がひとまずいないとなると被発見を受けるのは基本的に駆逐であるので、制圧戦においてはキャプゾーンを隠蔽ラインが超えない程度、通常戦なら駆逐が最短で詰めてきたときに頭が前を向いていないように心がけておく。
超回復があるとはいえ、集中砲火を浴びるとそもそものHPが多くはないため回復がまにあわなくなってしまうため、序盤は巡洋艦のつもりで無理せずゆったりと火力を吐いていく。
仮に味方駆逐が戻ってきて、敵駆逐を沈めれたとしよう。
まずは対面に何がいるかを確認し、格上がいないことがわかれば島で射線を切れる位置に移動していく。このとき最短距離でいくのではなく、まず射線を切れる位置に移動してから島裏の方へ動いていくのがミソ。一番最前線を張るのだから余計な被弾は禁物である。ちなみに島がなくて射線が切れないのであれば、なるべくヘイトを分散しつつ前進していくくらいでいい気がする。
で、島についてタイマンに勝ち、隠蔽に戻り回復を使いつつさらに前線を上げていく。
どこまでラインを上げるかとかは経験なので割愛。
モデル2~空母あり~
空母がつらい理由の一つが、「バルジに当たった魚雷はVP扱い」なことにある。この仕様の都合、加賀など雷撃本数が多い空母を相手にすると必然的に回復幅が少なくなり、超回復の意味がなくなる。あとは開幕で見られて格上からの砲撃でVPを抜かれる、とか。
しかし空母戦場において、射程が短いからといって前にでてはいけない。それはnoob Yukonとかいわれても文句は言えない動きである。あくまでもこの船は序盤は巡洋艦なのである。空母が自分を狙っていると感じたら味方の防空網に逃げ込む。射程がないから砲撃はできないとはいえ、火力を一切吐いてない戦艦をわざわざ殴り続ける空母はいないだろう(いないでくれ)。
島裏にへばりつくことはできないが、射線を切ることはできるので空母戦場でも序盤から粘着されて落ちない限りは活躍する可能性は十分にある。粘り強く生き残り、ワンチャンを狙っていきたい。
――味方が、対空網を供給してくれるなら。
そう。何が問題かというと、中央配置になったときに味方が一気に外周に開いてしまうと味方に合流できずひたすら空母に殴られ砲撃され、射程がないために一切のダメージを出せずに死んでしまうことがある。これに関しては仕方がないことなので泣きながら港に帰りましょう。ランダムでユーコンを見かけたら対空を供給してくれると泣いて喜びます。ユーコン送るぞ。
冗談はさておき、駆逐が普通な動きをしてくれる場合は駆逐が隠蔽を割られる≒自分も隠蔽割られるくらいの距離で引き姿勢になっているとひとまずOK。そこから先はいかに射線を切りつつ火力を吐けるか、甘い巡洋艦に詰めてヘルスを持っていけるか。経験がものを言ってくるのでぜひともユーコンに乗り、戦場を暴れましょう。
ユーコンわからん!となったら日巡に乗ってみて一撃離脱の感覚をつかむのはアリ。特に妙高は隠蔽が同じで射程もほぼ同じなので練習にはぴったりです。立ち回りは違うとはいえ、隠蔽の感覚を掴むのであればこれ以上の適任はいないので…。
さて、長々と文章を書いてきたけれど、最後に一言。
VPを狙わず、多数貫通を狙いましょう。散布界に入れるのが我々の仕事で、そこから先はユーコンに任せればダメージを出してくれます。
よいユーコンライフを!